オススメ伝記絵本!『綱渡りの男』
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ビルの高さの迫力を存分に味わえる大好きな伝記絵本
ワールドトレードセンターの間をロープで渡り歩いた実在の人物、フィリップ・プティの伝記絵本です。
ワールドトレードセンターにチャレンジする前のフィリップの様子から丁寧に描写されており、比較的文字数は多く、字は小さめで漢字が多数用いられていますが、総ルビが振ってあります。
2つの扉絵はフィリップから見た地上の遠さ、街の人から見たタワーの高さを対比していて、その迫力を存分に伝えてくれています。
特にフィリップから見える角度の扉絵では彼に吹いている風さえも感じられるようで、絵本の素晴らしさを再発見させられます。
捕まるだけなのに、どうしてこんな無意味なことをするんだろう
そして彼はなぜ人々の記憶に残り続けるのだろう
誰も真似することのできない極められた技やタワーに惹かれる純粋な気持ち、綱を渡っている時の爽快感…
それらの描写にきっと読んでいる子供達それぞれが答えを見出すのではないかと思います。
事実は小説よりも奇なりと言いますが、夢中になることの大切さや人生についても考えさせられる、読み応え十分の1冊です。
2004年コールデコット賞受賞作品です。
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絵本データ
タイトル | :綱渡りの男 |
作 | :モーディカイ・ガースティン |
訳 | :川本三郎 |
出版社 | :小峰書店 |
お勧め年齢 | :小学校高学年 |
ジャンル | :伝記 |