【保活の選択肢】幼稚園・区立子供園の可能性~有料だが働き方が変わっても同じ園に在籍できる~
今回は、幼稚園・区立子供園利用について取り上げました。
幼稚園・区立子供園は3歳児以降の利用となりますが、働く時間を変えても退園とはなりません。
保育園は働く時間が減ったことにより指数が減ると退園が原則です。
しかし、幼稚園・区立子供園は預けられる時間が14時まで(週1回など、曜日によって午前中の日の幼稚園もある)とはなりますが、退園する必要はない点は大きなメリットだと思います。
私自身、会社員→無職→フリーランスを経験したこともあり、色々な働き方や生き方・価値観があっていいんじゃないかな、と思うのですが、保育園は残念ながら働く時間を変えることには対応していません。
子どもは3歳をこえると、お友達関係を築けるようになったり、環境の変化がしっかりわかるようになります。
できるなら、親の事情で子どもにはできるだけ負担をかけさせたくないという時、幼稚園・区立子供園は1つの選択肢になるのではないかと思い、幼稚園・区立子供園について解説しています。
保育園の内定獲得のために必要な対策や保育園の基礎知識は別にまとめていますので、ぜひご参考になさってください。
【記事中の記載について】
区立子供園の詳しい制度については「令和6年度 杉並区立子供園『短時間保育 長時間保育 利用案内』」を元にしています。
記事中の「資料P.●●」は当該資料の参考ページを表しています。
幼稚園は働き方に合わせて預かり保育を利用できる
幼稚園はお昼を食べたらすぐ帰ってくるもの、と、私も長年考えていました。
もちろん預かり保育の設定を行っておらず、全員14時頃に降園する幼稚園もあります。
しかし、近年は共働き世帯の増加に合わせて、全体保育終了後も、18時頃まで預かり保育を実施する幼稚園がかなりあります。
働く時間に変更があっても同じ園を利用できるメリット
冒頭にも記載しましたが、
保育園は働く時間が減ったことにより指数が減ると原則退園となります。
つまり、保育園は次の月から24時間付きっきりで自分で保育しなければいけません。
幼稚園・区立子供園は働く時間が減ることで預けられる時間は短くなるけど、退園する必要はありません。
短い時間でも1日の中で自分の時間が確保できるのは大きいと思います。
また、3歳以降は子どももお友達関係を築けるようになったり、環境の変化がしっかりわかるようになります。
親の事情で子どもにはできるだけ負担をかけさせたくないという時、退園をしなくても良いというのは大きなメリットだと思います。
2号認定がなくても預かり保育を利用できる幼稚園もある
預かり保育の有無・制度や利用方法は幼稚園次第
預かり保育の有無や、制度・利用方法は幼稚園次第です。
2号認定(保育を必要とする認定)があれば利用できる幼稚園もあれば、なくても利用できる幼稚園もあります。
預かり保育は18時・18時30分までの幼稚園が多い
預かり保育を実施している幼稚園は、18時まで・18時30分までの幼稚園が多いです。
また、特定の曜日は行っていない・朝の延長保育は2号認定者のみ、など幼稚園によって預かり保育の制度は様々ですので、下記は忘れずに確認されるのをお勧めします。
預かり保育の確認事項(お勧め)
- 預かり保育を実施している曜日(特定の曜日は行っていないことも)
- 曜日ごとの預かり時間(特定の曜日は預かり時間が短いことも)
- 夏休みなどの長期休暇時の実施状況
- 長期休暇時の昼食(長期休暇時はお弁当のことも)
- 定期利用の設定の有無(定期の設定がなく、毎日・都度申込の園も)
- 1号認定での利用可否(スポット利用なら可能な園も)
- 杉並区子育て応援券の利用条件(定期の場合、利用できないことも)
2号認定なら1日450円の補助・杉並区子育て応援券が利用できる
2号認定(保育を必要とする認定)がある場合は、預かり保育の利用料に1日450円の杉並区の補助がもらえます。
預かり保育は1時間あたり500円までの幼稚園が多いようです。
すると月の利用料は1日4時間×1ヶ月(20日)で、杉並区の補助の450円があっても、数万円の利用料になることはご承知おきください。
なお、預かり保育の利用料には杉並区子育て応援券が利用できますが、定期利用には利用できない、など幼稚園により制度が異なりますので、事前に確認しましょう。
杉並区の幼稚園情報の一覧は杉並区幼稚園連合会のページが便利
こちらの杉並区幼稚園連合会のページでは、杉並区を4つの地域に分け、地域ごとの幼稚園が一覧で表示されます。
一覧ページでは下記が確認できます
- 住所
- 最寄駅名
- 電話番号
杉並区幼稚園連合会の幼稚園の詳細ページで基本情報がすぐわかるから便利
更に幼稚園の園名をクリックすると
- ホームページアドレス
- 曜日ごとの保育時間
- 延長保育/預かり保育の有無
- 通園バスの有無
- 昼食(弁当もしくは給食)
などの情報が一覧で確認できるので大変便利です。
なお、情報が更新されてない場合もありますので、それぞれの幼稚園のホームページなどから、幼稚園の情報を確認するのをお勧めします。
幼稚園への申込方法・選考スケジュール・選考基準
ここまで解説した幼稚園は私立幼稚園です。
申込方法・選考基準はそれぞれの幼稚園が設定しています。
選考スケジュールの多くは下記のようですが、詳細は各幼稚園に確認をしましょう。
- 10月15日~:願書配布
- 11月1日頃:願書受付(1日のみの園が多い)
- 11月:面接
- 11月:発表
区立子供園とは・区立子供園の保育時間
全国的には「認定こども園」が多いのですが、杉並区では子ども・子育て支援新制度に基づく施設として、3年保育を実施している新制度幼稚園のことを区立子供園と呼びます。
認定こども園が0歳~就学前まで利用できるのに対し、区立子供園は3歳児~就学前の3年間のみ保育を行うのが大きな違いです。
なお、区立子供園では、毎年杉並区教育委員会に教育課程の届け出が義務付けられているのも大きな特徴です。
また、区の制度に基づき、明確に1号認定(保育を必要としない認定)・2号認定(保育を必要とする認定)に分けられ、認定に合わせて、短時間保育/長時間保育の利用を申込ます。
- 短時間保育:9時~14時
- 長時間保育:7時30分~18時30分
区立子供園は18時30分まで。それ以降の延長保育はない
区立子供園には18時30分以降の延長保育の設定はありません。
長期休み時も長時間保育あり
短時間保育が休みとなる夏休み・冬休み・春休みも長時間保育を行います。
ただし、国民の祝日、年末年始は休園します。
詳細は資料P.1
区立子供園も働く時間が減る・退職しても同じ園を利用できる
幼稚園と同じように、区立子供園も親の働く時間が減ったり、退職をしたりしても、退園をする必要はありません。
長時間保育で入園した方は、短時間保育の利用に変更になりますが、同じ園を利用し続けることができます。
上述の通り、ここが保育園との大きな違いです。
保育園は働く時間が減ったことにより指数が減ると原則退園となります。
詳細は資料P.19
短時間保育でも一時保育(17時まで)をスポット利用できる
1号認定(保育を必要としない認定)で、短時間保育の利用でも、17時までの一時保育を1時間単位で利用することができます。
園児1人あたり、月10回までの制限がありますので、ご注意ください。
認定は1号だけど、少し仕事を増やしたい・営業活動をしたいなどの場合に活用できそうです。
なお、2号認定の方が一時保育を利用する場合は杉並区から1日450円の補助金を受けることができます。
一時保育は夏休みなどの長期休暇期間中でも9時~17時まで利用できる
一時保育は夏休みなどの長期休暇期間中でも、9時~17時まで1時間単位で利用することができます。
なお、土曜日の利用も可能です。
詳細は資料P.20参照
短時間保育→長時間保育の変更は空きがあれば
仕事の時間が増え、2号認定を取得し、長時間保育に変更したい場合ですが、長時間保育が利用できるかは、園が設定している長時間保育の枠に空きがあれば、となります。
区立子供園の長時間保育の申込は区の特設サイト・窓口から
区立子供園の長時間保育の申込は杉並区役所経由となります。
区の特設サイトや区の窓口で申し込むことができます。
区立子供園の短時間保育の申込は希望園に直接持参
区立子供園の短時間保育の申込は、区所定の用紙に記入し、希望園に直接持参することで申し込むことができます。
申込スケジュール(4月入園)
申込スケジュールは下記の通りです。
短時間保育/長時間保育で大きく異なりますのでご注意ください。
短時間保育
- 入園申込:11月1日
- 抽選:11月6日
- 面接:11月中旬
- 入園決定:12月中旬
- 追加募集:12月1日
詳細は資料P.4
長時間保育
- 入園申込:前年度の10月16日~11月30日
- 結果発表:12月上旬
- 面接・健康診断:12月中旬
- 入園決定:1月中旬
- 追加募集:1月17日
詳細は資料P.11
4歳児・5歳児クラスは4月定期募集はない(空きがあれば申し込める)
3歳児からの3年間保育を基本としているため、4歳児・5歳児クラスの4月の定期募集の設定はありません。
定員に空きがあれば申し込むことができます。
詳細は資料P.9
3歳以降、働く時間が変わりそうなら選択肢の1つ
幼稚園・区立子供園は働く時間が変わっても同じ園に在籍し続けることができるのが大きな特徴です。
保育園が働く時間が減ることにより指数が減った場合、原則退園なのに対し、幼稚園・区立子供園は子どもに負担が少なく、大きなメリットではないでしょうか。
3歳以降という制限はありますが、出産後、3年経つと色々と自分の価値観や考え方も変わってくる頃。
ぜひ選択肢の1つとしてご検討いただければと思います。