大人も子どもも一緒に大笑いしたい!難しいこと一切抜き!とにかく笑える絵本!10選
つい、せっかく読んだ絵本からは何か学びや教えを吸収したい…!と思ってしまうのですが、たまには難しいことは一切考えずに、ただひたすら子どもと一緒に大笑いできる楽しい絵本を読みたい!と思う時もあったりします(笑)
今回はただただ笑うためだけの、楽しい笑える絵本を10冊選んでみました。
なお、出版社の方針により、書影の掲載ができないものが一部ありますが、ご了承ください。
『ぼくのトイレ』~鈴木のりたけさんの次々展開するトイレアイデアに脱帽!こんなトイレ、使ってみたい!~
鈴木のりたけさんは『大ピンチずかん』で人気を不動のものにされましたが、「ぼくの」シリーズには既にその視点の独特さが思う存分に表現されているのではないかと思います。
中でもこの「ぼくのトイレ」は子ども達も大好きなトイレが題材w
感心する程に次から次へと出てくるあんなトイレ・こんなトイレ…
リズミカルに軽やかに、ぜひ一気に読み進めてください。
探し絵も混ぜ込まれているので、子どもの興味をつかんでラストのオチまで放しません(笑)
描き込まれた絵は見るたびに発見と笑いがありますw
鈴木のりたけさんの想像力に感服しきりの『ぼくの』シリーズは他も変わらぬクオリティでぜひお勧めです。
『いいからいいから』~おじいちゃんの温かいおもてなしに雷の親子もたじたじ…!?~
雷の日にひょっこり現れた雷の親子に、まるでお客さんのようにごはんやお風呂をあげ、パンツ(!)まで貸し与えるという厚いおもてなしをするおじいちゃん。
おじいちゃんのおおらかさといったら…!
お年寄りってこういうところ、ありますね(笑)
おじいちゃんのその優しさが、雷の親子としては大変心苦しいけれど、でも「仕事」はしなければいけない、という板挟みの気持ちが伝わる温かいお話です。
雷が鳴ったらおへそがなくなってしまう…!
と子どもが真剣に信じている迷信を、こんなに優しいストーリーにしてくださったのは頭の下がる思いです。
お年寄りへの敬意も感じられる1冊です。
『いいからいいから2』もあります。
タイトル | :いいからいいから |
作・絵 | :長谷川義史 作・絵 |
出版社 | :絵本館 |
お勧め年齢 | :幼児~小学校低学年 |
『まよなかのおしっこ』~豊かすぎる想像力は自分の子ども時代も共通!?~
「きょうから ひとりで ねます」と宣言してしまった男の子。
そういう日に限って、夜中におしっこに行きたくなってしまうのは、一体なぜなのでしょう(笑)
扉を開けたら…
廊下の電気の所には…
階段には…
トイレまでのほんの短い道のり全てにオバケがいるような気がしてしまう子どもの想像力の豊かさは身に覚えがあるからw
だからこそ、子どもと一緒に楽しめます。
さて、たくさんのオバケポイント(?)をくぐり抜け、やっとたどり着いたトイレに座っていたものは…?
まだ大人になりきれない子どもの奮闘を温かく包んでくれるエンディングが素敵です。
タイトル | :まよなかのおしっこ |
作 | :さいとうしのぶ 作 |
出版社 | :角川書店 |
お勧め年齢 | :幼児~小学校低学年 |
『おかしなおつかい』~ダジャレだらけで笑い飛ばそう!~
おつかいを頼まれた男の子が店のおばさんに次から次へとお買い物リストにまつわるダジャレ攻撃を受けるというただそれだけの絵本です(笑)
ストーリーも教えも何もありませんw
気持ち良いくらいにダジャレに振り切った潔い絵本です。
どんなダジャレを展開するのかおばさんが前のページでさわりを言ってくれるので、子どもが予想してそれが大当たり!した時が子どもは大変嬉しくてますます楽しくなるようです。
絵本が終盤になると見開き1ページに3つも4つもダジャレが展開するので、音読のスピードをあげて一気に畳み掛けるとより楽しいのではないかと思っています。
何も考えずにとにかく子どもと一緒に大笑いしたい時にお勧めの一冊です。
文字数は男の子の「●●ありますか?」という問いかけに対し、おばさんが「あぁ、はいはい、(ダジャレ)ですね。」ぐらいなので、言葉を覚え始めた幼児さんに特にお勧めです。
タイトル | :おかしなおつかい |
作・絵 | :ささがわいさむ 作・萩原ゆか 絵 |
出版社 | :学研出版 |
お勧め年齢 | :幼児 |
『もう、ねるんだってば!』~子育て・寝かしつけあるあるでほっこり笑える~
眠たくて仕方ないクマが、何だか今夜は目が冴えてしまったアヒルにしつこいぐらい眠りを邪魔された挙句、結局アヒルが先に寝て、クマは寝られなくなってしまった、という子育ての寝かしつけでもあるあるなシーンを再現したような絵本です。
アヒルがクマを好きすぎて。。(笑)
いざ絵本にされると子どもが「先に寝ないで!」という気持ちもわかってあげないとな、と思うのですが、、、w
先に寝られると、やっぱり眠れなくなります。。
タイトル | :もう、ねるんだってば! |
作・絵・訳 | :ジョリ・ジョン 作・ベンジ・デイヴィス 絵・金原 瑞人 訳 |
出版社 | :そうえん社 |
お勧め年齢 | :幼児 |
『えがないえほん』~大人を出し抜く大笑い必至!~
大人を出し抜く、読み聞かせにピッタリ!な絵本ではないかと思います。
いつも偉そうに小難しいことばかり説教しているな…と思うことがあったら、ぜひ読んであげて欲しいです。
最初にこの本に書かれてあることは全て言葉に出して読み上げることがこの本のルールという、いかにもおかしな決まりが説明されます。
あぁ…嫌な予感。。。(笑)
と気づいた時はもう遅かった…
その後はもう、子ども達が大好きなおバカなネタを大きな声で読むだけです。
せっかくこの絵本を手に取った子ども(親?)の選択を尊重し、自分を解き放って最後まで読み切りましょう。
おしり・おなら・擬音・鳴き声・替え歌などのネタが満載で、幼児〜小学校低学年まで楽しめるのではないかと思います。
『どろぼうだっそうだいさくせん!』~間抜けな泥棒3人組の脱獄計画の末路とは…!?~
自由を夢見るイチドジル、ニスベル、サンマヌケルの3人の泥棒達が繰り広げる脱獄計画のお話です。
その3人の名前からして穴だらけの計画で、いやいや、絶対に無理でしょ!
と突っ込まずにはいられないのですが、これが何とうまく行っちゃうのですが、そのままハッピーエンド…
ではなく、結局檻の中に戻ってしまう展開には世の中そんなに甘くないよ、という教えが込められているような気がします。
ただ、この能天気な泥棒3人にはもうそれを理解することはできないかも…
と、愉快なストーリーながらも少し悲しい感じがするお話です。
タイトル | :どろぼうだっそうだいさくせん! |
作・絵 | :穂高順也 作・西村敏雄 絵 |
出版社 | :偕成社 |
お勧め年齢 | :幼児~小学校低学年 |
『ひげじまん』~大らかすぎるおおなまずと人生を気楽に生きよう~
だんだん体が大きくなり、住んでいた池を小さく感じて来たおおなまずが、本人曰く、世界一立派な自分の髭を自慢するために空を飛んで旅に出るお話です。
まぁ確かにたいそう立派な髭なのですが。。。(笑)
旅先で出会う、これまた髭を自慢にしているヤギや演説中のおじさんやエビを小バカにするあまり、手痛いしっぺ返しを食らうのですが、落ち込むどころか全然気にもしていない空気読めてない感が愉快です。
おおなまずが過去を振り返ることなど皆無ですw
反省も謝罪も一切ありませんw
それでも最後はみんな一緒に同じ温泉に浸かっているという。。(笑)
人のことばかり気にしていないで、言いたいことを言って流れに身を任せる…
人生、こんな風に気楽に生きてみたいなぁ…などと思わされます。
こしだミカさんの線の太い大胆な力強い絵と、なまずも他の登場人物も語りも関西弁なのがなまず達に人間味を与えていて味わいが出ている感じがします。
1ページ5行〜10行程で、幼児〜小学校低学年にピッタリではないかと思います。
『だれのパンツ?』~不気味な異世界で大きすぎるパンツ(?)探し~
いつもの帰り道にいつものように滑り台を滑り、逆上がりをしていた男の子が、突然降って来たとてつもなく大きなパンツ(?)の持ち主を探して、団地の住人を尋ね歩くお話です。
タイトルからは楽しげなストーリーを想像するのですが、尋ねて行く先々では何やら怪しげな展開が、、、
人は人でもどうにも奇妙で…
人だけど、一緒に住んでいるのは牛…?
この団地も何だか変…?
遂には人ではなくゴリラ、クモ、カメレオンまで…
辿り着いた屋上で極彩色の住人が探していたのはパンツではなく、帽子――!?
ということは…?
シゲリ カツヒコさんの描く、眉毛や頭髪・肌のリアルな感じが漂う独特な絵の雰囲気が、階を昇っていくたびに不気味な雰囲気を増長していて、ゾワゾワします(笑)
伏線も見事に回収されていて、大人が読んでもハラハラです。
さぁ、お風呂(鍋!)で汗を流した男の子の運命は…!?
ぜひ、絵本ならではの異世界を覗きに行ってみてください。
『てんてんきょうだい』~日本語で遊ぼう!~
濁点の付けられる文字と付けられない文字。
濁点である「てんてん」から生まれた2人兄弟が繰り広げる濁点での言葉遊びの絵本です。
濁点を付けたらどんな言葉に変わるか。
日本語の面白さや、読者に考えさせるページ構成も面白いです。
お子さんと一緒に考えながら読み進められるので、親子の会話も広がります。
大人にとっても発見があり楽しめます。
うまく濁点を付けられる言葉を見つけられなかった弟が、最後に見つけた言葉は…!?
なるほど、そうくるか!と思わず納得させられます。
タイトル | :てんてんきょうだい |
文・絵 | :文/山田 慶太 絵/田口 麻由 |
出版社 | :ポプラ社 |
お勧め年齢 | :幼児~小学校低学年 |
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